地域の状況に応じて人と人 とのつながりを調査します
社会関係資本の状況を、年齢層別、自治体の各地区別に把握するために、地域の状況に即した「リソースジェネレータ※調査」の方法を開発しています。地域在住の多様な方に集まっていただき、その地域での人と人との「つながり」について座談会を行った上で、調査票を作成する方法です。
※リソースジェネレータ:30程度の他者に協力を依頼するような項目リストを用意し、協力を得られる知り合いの存在や関係性を聞く手法。
つながり座談会の開催
大学生・20代、30~40代、50~60代、70代以上と、世代・性別の異なる参加者(1グループ5名)によって、人と人とのつながりによってプラスになったこと、今後残したいつながりをグループディスカッションします。
八千代市でのつながり座談会の様子
- 【野菜、そば、おみやげなどの】おすそ分け
- 一時的に子どもを預かってもらった
- 子どもの保育園の送迎をお願いした
- 子育ての相談に乗ってもらった
- 地域の情報【お店、病院など】を教えてもらった
- 不在時に犬の散歩や植木の水やりなどを頼んだ
- 自分の家族の仕事を紹介してもらった
- 目的地【病院、駅など】まで車で送ってもらった
- 仕事でミスをしたときフォローしてもらった
- 遠く離れた場所で暮らす祖母の見守り
- 趣味【ペット】の情報を交換している
- お見合い相手【異性の知人】を紹介してもらった
- 悩みや愚痴を聞いてもらった
- 一緒に楽しい時間【趣味の時間】を共有した
- 早朝【深夜】に助けを求める
- 震災の時に水や電池を送ってもらった
- 多様な知識や価値観に触れることができた
- やる気をもらった。励まされた。活力をもらった
- 悪いことは悪いと言ってくれた。叱ってくれた
リソースリストの作成
座談会で出された望ましいつながりをリソースリスト(他者に協力を依頼するような項目)に反映させます。
リソースリストのイメージ
(出典)環境省委託平成26年度環境経済の政策研究「地域内外の影響を考慮した環境・経済・社会の評価指標と測定手法の開発」報告書
リソースジェネレータ調査の実施
アンケート調査を実施して、リソースリストの各項目について、家族、親戚、友達、近所の人など、どこに頼れる人がいるか、それともいないかを聞きます。
地区別調査結果分析のイメージ
(出典)環境省委託平成26年度環境経済の政策研究「地域内外の影響を考慮した環境・経済・社会の評価指標と測定手法の開発」報告書
年齢階層別・地区別に、住民の人と人とのつながり方を把握できます。将来人口の推移と重ねて、社会関係資本の今後を予測できます。